オオクワ成虫飼育方法

オオクワガタ

このページでは、オオクワガタの成虫の飼育方法を紹介いたします。オオクワガタは非常に丈夫ですので、飼育は簡単ですよ。

用意する物

ケース

QBOXミニ
成虫管理用のケースは大きすぎず、小さすぎないQ-BOXミニが良いです。1個300円ぐらいです。コンテナ型なので重ねることもできます。通気も問題ありません。コンテナ型の良いところは、開けるのが楽なことですね。飼育するクワガタの数が増えてくると、エサ交換だけでもかなりの時間がかかりますので、コンテナ型だと簡単に取り出し可能です。また、マットがすぐに乾いてしまうこともないので、頻繁に霧吹きなどする必要がないのも楽で良いです。

スタック
また、最近お気に入りなのが、「スタック」です。一見するとまったく通気穴がないような形になっていますが、フタとケースの間にスリット状の通気孔があります。このケースの最大のメリットは積み重ねが容易になっているところです。

マットと転倒防止用の木片

マットは市販されているものなら何でも良いです。使い古しの埋め込みマットでも良いです。但し発酵マットを利用するとコバエが発生しやすくなります。そこで最近私は、針葉樹マットを50%ぐらい混ぜて利用しています。これでだいぶ清潔な感じがします。効果の程はまだよくわかりません。転倒防止用に割出しした後の産卵木の木片を入れておきます。

ゼリー

ゼリーも市販されているものなら何でも良いです。どこのメーカーの物でも大差ないです。そんな中でお奨めなのが乳酸パワーゼリーです。このゼリーの良いところは、汁だれが少なく手が汚れないところです。

エサ皿

エサ皿は無くても問題ないですが、利用される場合は劣化の少ない針葉樹で出来た物をお奨めします。広葉樹の物ですとすぐにボロボロになってしまうケースが多いです。

霧吹き

加湿するために霧吹きを利用しますが、別に霧吹きでなくても水分を与えられる物ならなんでも良いです。私は写真のような園芸用のポリボトルを利用しています。

飼育ケースセット方法

セット方法

まず飼育ケースにマットを3~5cmほど入れます。成虫飼育の場合たくさん入れる必要はありません。また転倒防止用の木片を入れます。クワガタは転倒して逆さまになると弱ってしまいますので、必ず木片を入れておきます。ゼリーはそのまま入れておいても問題ないです。エサ皿を使っても構いませんが私はあまり利用しません。小さいケースを使う場合、エサ皿を入れるスペースがありませんし、クワガタがフタによじ登り、こじ開けてします危険性があります。

次に霧吹きなどで適度に加湿します。クワガタは乾燥には弱いですので、よく加湿した方がよいですが、コバエシャッターなど気密性の良いケースを利用していれば、それほど頻繁にやる必要はありません。

飼育数

次にクワガタを入れます。基本的にクワガタは一匹で飼います。複数入れますと喧嘩してしまいます。喧嘩をすると体力が弱ってしまいますし、下手をすると鋏み殺してしまう危険性があります。

日々のメンテナンス

エサ交換

エサ交換は週に1,2回行います。初めのうちはクワガタがしっかりエサを食べているか心配になりますが、問題ないです。ゼリーを入れておけば勝手に食べています。また2週間ぐらいエサをやるのを忘れてもすぐに死んでしまうこともありません。それより乾燥や高温による影響の方が成虫にとってはダメージが大きいです。

飼育場所・飼育温度

クワガタは高温に弱いです。飼育場所は必ず直射日光の当たらない場所、日影に置きましょう。飼育温度は23~29℃ぐらいまでが適温です。できるだけ30℃は超えないようにしたいところですが、今の日本では無理ですね、、。クーラーの効いた部屋でも良いです。 35℃ぐらいの部屋でも日本産のオオクワに関してはなんとかなりますが、もちろん日光の当たらないことが前提です。

霧吹き・加湿

霧吹き・加湿も週に1回程度で十分です。あまりべちゃべちゃになるのも良くないです。マットを触ってしっとりしていれば平気です。コバエシャッターやQBOXなど保湿性のよいケースを使えば、ほとんど霧吹き・加湿は必要ありません。ゼリーの水分で十分加湿されます。

冬場の管理・越冬

オオクワガタは越冬します。うまく管理すれば3~5年は生き続けます。越冬の際はケースにマットを多めに入れ、マットに中に潜り易いようにします。管理温度はできるだけマイナスにならないように。凍ってしまうようなところに置いてはいけません。室内に置いておけば問題ないでしょう。また冬場も乾燥には気をつけます。飼育者によっては越冬させない人もいますが、その場合寿命が短くなってしまいます。動いた時間で大体寿命が決まってしまいます。じっとしている時間が長ければ、寿命も長くなります。

その他・注意点

ゼリー突っ込み事故

たまにケースの中を覗いてみると左写真のようにゼリーに頭を突っ込み出られなくなっているケースがあります。これは下写真のようにゼリーのカップを顎で突き刺してしまい、抜けなくなっている状態です。オオクワガタの顎には釣り針のようにかえしがついてますので、突き刺したら抜けません。

このような場合は、ゼリーカップをハサミで半分に切り、片方ずつ抜くと簡単に取れます。ハサミでカップを切る時は間違えてクワガタの足などを切らないように注意しましょう。

脱走

成虫は本能的に狭いケースの中から抜け出そうとします。クワガタは朽木の中で幼虫時代を過ごし羽化します。羽化したら自力で朽木の中から出ないといけません。その為に力強い大顎がついているのだと思います。基本的にそのような本能がありますので、信じられないくらいの力を発揮して、人工的なケースから外に出てしまうことがあります。このページで紹介しているケースを利用すれば問題ないはずですが、油断は禁物です。常にしっかりケースが閉まっているか確認が必要です。また、写真のように簡単な容器などで飼うと穴を開けてしまう場合がありますので注意が必要です。

 

オオクワの成虫飼育は簡単です。環境が良ければ3年ぐらいは余裕で生き続けるようです。次はペアリングです。

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