超簡単!ヘラクレス幼虫飼育方法

ヘラクレス

このページでは、ヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育方法を紹介いたします。ヘラクレスの幼虫の飼育方法は意外と簡単ですよ。

用意する物

ヘラクレス用マット

カブトムシ幼虫用のマットを用意します。市販の安いもので充分です。

100円ショップで売っているパンケース

3.4㍑の容量があります。体重が60gまでいく(大体6ヶ月くらい)までは、この安い100円ケースで十分です。♀メスの場合は蛹になるまで、これだけで大丈夫です。♂オスの場合はちょっとこれでは小さいです。

コバエシャッター中

♂オスの後期(6ヶ月目~蛹)に利用。まあここは容量の大きいものなら何でも良いです。最低10㍑はある容量のケースが良いと思います。中ケースがギリギリの大きさではないでしょうか。♂オス用のケースは大きければ、大きいほど良いです。でもスペースの関係上なかなか難しいところです。

菌糸カス

オオクワ幼虫のエサとして使用済みの菌糸カス。菌糸カス(幼虫の糞)を利用するとでかくなると言われていますが、別に無くても良いです。ヘラクレスマットだけで十分だと思います。菌糸カスの処理に困っている場合は良いかもしれません。

飼育方法

マットの交換について

ケース、マットを用意したら、あとは幼虫を入れるだけです。どんどんでかくなっていきます。1ヶ月で20gぐらい増えることもあります。どんどんでかくなるということは、マットを食べる量も半端じゃないということになりますが、マットの交換は2ヶ月に一度の間隔で良いです。

マットを交換する時は全部を交換するのではなく、マットをふるいにかけて糞だけ除き、減った分だけ新しいマットを投入します。そうすると大体半分ぐらい交換することになります。ヘラクレスの糞は枝豆をひとまわり大きくしたぐらいの大きさがありますので、粗い目のふるいで簡単に取り除けます。

2ヶ月に一度半分だけのマットの交換なら、蛹になるまでそれほどたくさんのマットは必要ありません。大体♀メス一匹で10~15㍑、♂オスで15~30㍑ぐらいでしょうか。もっと少なくてもいいかもしれません。雑誌には50㍑ぐらい平らげるとか書いてありましたが、そんなに必要ないです。

飼育ケースの大きさについて

どんどんでかくなりますが、ある時スペースの関係上、1ヶ月間ほど5匹飼っていた幼虫をすべて一つのケースに入れていたことがあるのですが、マット交換時に体重を量ってみると5匹とも5~10gぐらい減っていたことがありました。

どうもヘラクレスの幼虫達は、自分の生活スペースがどれくらいあるのかわかるらしく、そのスペースに合った大きさに体重を変化させているらしいのです。これは、蛹室を作るスペースを意識して、自らの体重をコントロールしているものと思われます。

生活スペースに合わない大きさまで育ってしまった場合、蛹室を作れなくなってしまいます。羽化不全で死んでしまうリスクを避ける為の防衛本能なのでしょう。なかなか賢いのです、ヘラクレス君は。

マット交換時にまた元のケースに戻して1ヶ月たったら、また元の体重に戻っていました。やはりできるだけ大きいケースで飼いましょう。ケースの大きさに比例して大きさも決まってしまいます。(なかなか難しいですが、、。狭い家なので、、。)また、ケースが小さいと角が曲がってしまう場合があります。我が家のヘラクレスがまさに角曲がりなのですが、これも大きなケースで飼っていれば、角が曲がる確率も減ると思われます。

多頭数飼育と蛹化について

多頭数飼育は基本的に問題ありません。むしろそうした方がよいです(ただし飼育ケースが大きいことが条件となりますが、、。)。なぜかというと、単体飼育の場合、卵から成虫になるまで♀メスは1年~1年半、♂オスは1年半~2年かかると言われています。

♂オスと♀メスで羽化の時期がズレてしまうのですが、♂オスと♀メスを一緒のケースで飼っていると同時期に蛹になってくれるのです。つまり♂オスの幼虫期間が、♀メスの幼虫期間と同じになる訳です。オオクワガタのように多頭数飼育をしていても喧嘩して共食いなんてことはありませんのでご心配なく。

蛹になる時期になるとエサを食べなくなり、蛹になる為の部屋を作り始めます。このような時期になったらできるだけそっとしておいてやりましょう。蛹の姿を見たくなりますが、固まるまでしばらく待ちましょう。蛹の期間は約2ヶ月ほどです。蛹を人工蛹室に入れる方もいますが、コストがかかるので、やりません(面倒なだけか、、)。基本的には勝手に羽化してくれますので、心配する必要ないです。

その他

飼育温度について

飼育温度は、20~30℃の間をキープしましょう。30℃を超えると死んでしまう確率が高くなるようです。また急激に暑くなったりするとマットの上に上がって来てしまいます。基本的に暑いのは苦手なようです。できれば25℃以下がよいかもしれません。

マットの水分について

マットは軽く握って形が残る程度が良いとされていますが、ヘラクレスの場合はちょっと乾いているくらいが良いようです。逆に水分が多いのは良くないようです。とは言っても乾燥には十分気をつけて下さい。

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